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薬草医ラルフ『龍執事のハテナすぎる角』

Medical Herbalist Ralph ≪ Dragon Butler's Jargon Antlers ≫ (←一応、韻を踏んでいます) 辰年生まれのおっさん生活はいつも何かが ” 深い ” です。日々の出来事を綴ったり、興味のあるものを調べたり、料理の話をしたり、時には手芸や薬草の話をしたり。そんなこんなのブログです。できればPCからの閲覧にご協力くださいませ(スマートフォンでは読みづらいはずです)。

幸せをあたためる籠のはなし。~ とうじかご

ヤフオク!を見ていて疑問に思ったものがあります。

この写真は『そば道具5点』として出品されていたものですが、そのなかのひとつに目が留まりました。



この竹製の柄付きザルです。これはどんなそば道具なのでしょうか?

『そばすくい』などの単語で検索してみたところ、さくっと見つかりました。



『とうじかご』というそうです。どういう意味なのでしょうか。

長野県奈川村(現・松本市)に古くから伝わる郷土料理『とうじそば』を食べるときに使う道具だそうです。



かわいい~(^ω^)

私は『冬至』だと思っていたのですが、『投汁』だそうです。山菜やキノコの入った熱々のお汁で蕎麦をあたためるときに使うそうです。

風情、そして趣(おもむき)を感じます。夢見る夢男くんの私は、このような郷土料理が大好きです。是非、とうじかごで蕎麦をあたためてみたいです。

そうそう、とうじかごを探していた時に似ている竹ザルを見かけました。



ラクロスのスティックのような形のこちらは『たまごすくい』だそうです。



       ◆◆◆◆◆◆



『冬至』に食べる蕎麦ではなかったのですね。

調べたところ、『冬至の七種』というものがあるそうです。
  ・南京(なんきん ⇒ カボチャ)
  ・人参(にんじん)
  ・蓮根(れんこん)
  ・銀杏(ぎんなん)
  ・金柑(きんかん)
  ・寒天(かんてん)
  ・饂飩(うんどん ⇒ うどん)

『ん=運』が二つ重なる食材『運盛り』を食べて縁起をかつぐらしいです。

これを応用して『冬至そば』『冬至うどん』を作ればいいのでしょうか。カボチャ、人参、レンコン、銀杏を具材とした熱々のお汁に、とうじかごで蕎麦やウドンをあたためるのです。

どうしても『冬至カボチャ』から離れられない人々は『無糖のゆであずき』を入れたらよいでしょう。無糖であれば合わなくもないと思います。


ちょっと妄想が入ってしまいました(妄想する予定はなかったのでした)。

こういう食べ方を『面倒くさい』『非合理的』と言って、簡単に切り捨ててしまう人がいますよね。『味わい』という語は味覚や嗅覚で感じる味だけでなく、風情や趣にも使いますよね。片方を切り捨ててしまって、本当の『美味しさ』を感じることができるのでしょうか。



※今回の画像はインターネットのあちらこちらからお借りしました。



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ロシア料理店『雪靴亭』から愛をこめて。

【注意】
この記事は2013年11月2日に書いた記事です。2017年8月上旬に半分以上の内容を修正・加筆し、画像を追加したため、新規投稿扱いとしてこちらへ移動しました。




ロシアには『ピロシキ専門店』のような単一料理の専門店を表す単語があります。今回はそのような単語を探してみました。

ほとんどが『 - ая /アャ』という語尾で終わります。

一応、日本語でふりがなを無理やり ふります。あくまで『無理やり』ですので、正規の発音ではないことにご注意ください。



〚1〛Пирожковая(ピラシュコーヴァャ)

ピロシキ専門店のことです。ピロシキは『 Пирожок /ピラジョーク』といいます。日本では複数形のピロシキ( Пирожки /ピラシュキー)のほうが一般的ですね。



いろいろなフィリング(中身)があるので、専門店があってもおかしくないですよね。日本では揚げたものが主流ですが、ロシアでは焼いたものが主流です。どちらが美味しいということではなく、中身との相性だと思います。

サクランボの季節にはサクランボのピロシキ、リンゴの季節にはリンゴのピロシキ、キノコの季節にはキノコのピクルスのピロシキというように、四季折々の旬のものを中に包みます。

肉であれば油で揚げたほうが美味しいと思いますが、サクランボならば焼いたほうが美味しいと思います(私の感性ですが)。専門店はフィリングがいちばん美味しくなる調理法を研究していると思うので、間違いなく美味しいピロシキを提供してくれると思います。



〚2〛Пельменная(ピィリミェーナャ)

ペリメニ食堂、ペリメニ専門店のことです。ペリメニとはシベリアから入ってきた水餃子のことです。ロシア語では『 Пельмени /ピィリミェーニ』といいます。



『ロシア料理で思い浮かぶ料理を3つ挙げなさい』と質問されたら90%の人が『ピロシキ』『ボルシチ』『ビーフストロガノフ』と答えるのではないかと思います。このペリメニも有名な料理なんですよ。

『スメタナ/ Сметана 』というサワークリームを添えて食べるのがロシア流です。



〚3〛Вареничная(ヴァリェーニチナャ)

ヴァレーニキ食堂・専門店のことです。ヴァレーニキとはウクライナの茹で餃子です。ロシア語では『 Вареники /ヴァリェーニキ』といいます。



閉じ目がこのようにネジネジになっているものが多いです。可愛いですよね。

中身が肉ならば普通に料理なのですが、サクランボの季節にはサクランボが入ることがあります。そうなると日本人の感覚ではデザート感覚なのかな?と思わずにはいられません。



〚4〛Бутербродная(ブゥテルブロードゥナャ)

オープンサンド専門店のことです。オープンサンドは『 Бутерброд /ブゥテルブロートゥ』といいます。



オープンサンドは世界各国にありますね。ロシアでもいろいろな場面で食べられます。



〚5〛Блинная(ブリーナャ)

ブリン専門店のことです。ブリンとは小麦粉やそば粉などで作った厚手のクレープです。ロシア語では『 Блин /ブリーン』といいますが、複数形の『 Блины /ブリーヌィ』のほうがよく耳にします。

 

クレープというとお菓子のイメージがあると思いますが、画像のようにイクラやキャビアとともに、酒のつまみ『ザクースカ』としても食べられます。



〚6〛Пончиковая(ポーンチカヴァャ)

ドーナツ専門店、ドーナツショップのことです。店名の由来である『 Пончик /ポーンチク』は、辞書的には『球状のドーナッツ』の意味ですが、ドーナツ全般を指すこともあるようです。



アイシングたっぷりのリングドーナツのようなアメリカンスタイルのドーナッツは『 Донатс /ドーナツ』という呼称で区別することがあるようです。



       ◆◆◆◆◆◆



ここからは地方料理の専門店です。


〚7〛Шаурменная(シャウルミェーナャ)

シャウルマ屋・専門店のことです。シャウルマとは肉や野菜を薄っぺらいパンで包んだり巻いたりしたものです。中近東の『シャワルマ』とほぼ同じかと思います。ロシア語では『 Шаурма /シャウルマー』といい、ファーストフード感覚で食べられることが多いようです。



薄っぺらいパンには、アルメニアの主食パン『ラヴァシュ/ Лаваш, Լավաշ 』が使われることが多いようです。ピタはあまり見かけません。

地方料理というわけではないのですが、ラヴァシュでクルクル巻く食べ方がアルメニアンスタイルなので、こちらに書きました。



〚8〛Шашлычная(シャシュルィチナャ)

シャシリク(シャシルィク)食堂・専門店のことです。シャシリク(シャシルィク)とは羊肉の串焼きのことです。ロシア語では『 Шашлык /シャシュルィク』といいます。



コーカサス地方(アルメニア、ジョージア)から入ってきた料理のようです。アルメニア語の場合は『ホロヴァツ/ Хоровац, Խորոված 』と言います。

羊肉だけではなく、牛肉や鶏肉、魚バージョンもあります。トマトやナスといった野菜もいっしょに串に刺して焼くことも多いようです。アルメニアの場合は野菜単一で串に刺して焼く、野菜のシャシリク『アヴァシーュノーイ・シャシュルィク/Овощной Шашлык 』もあるようです。

普通は火の通りを配慮して金串を刺しますが、竹串を刺しているお店もあるようです。



〚9〛Хачапурная(ハチャプールナャ)

ハチャプリ専門店のことです。ハチャプリとはジョージアの伝統的な調理パンです。ロシア語では『ハチャプーリ/ Хачапури 』と言います。



ハチャプリはジョージア国内でも地方によっていろいろな形があるようです。このボート型でチーズと卵が乗っているタイプが一般的に知られているようです。



〚10〛Хинкальная(ヒンカーリナャ)

ヒンカリ専門店のことです。ヒンカリとはジョージアの伝統的なダンプリングです。ロシア語では『 Хинкали /ヒンカーリ』といいます。



タマネギのような形ですよね。中身は肉が一般的で、肉汁がジューシーに飛び出すものが多いようです。小籠包のようなものでしょうか。



〚11〛Чебуречная(チェブリェーチナャ)

チェブレク専門店のことです。チェブレクとはウクライナのクリミア・タタールの民族料理です。ロシア語では『 Чебурек /チェブリェーク』といいます。日本では複数形のチェブレキ( Чебуреки /チェブリェーキ)のほうが一般的なようです。



平たく言うと『羊肉をはさんだ薄い生地の揚げパン』です。中身はいろいろあるようです。



       ◆◆◆◆◆◆



単語ではなく語句になりますが、もうひとつだけ紹介します。


〚*〛Квасная Бочка(クヴァスナーヤ・ボーチカ)

クワスの移動販売車のことです。クワスとはライ麦パンなどを発酵させて作る飲料です。ロシア語では『 Квас /クヴァース』といいます。



酸味のある微アルコールの飲料で、ロシアの夏の風物詩です。とても有名なので『クワス専門店』『クワス屋』を1語で表す単語を探したのですが、見つかりませんでした。

でも、クワスはロシアにとって ” なくてはならないもの ” なので、無理やりですがこの語句を入れました。英語の with を意味する前置詞を使って『 Бочка с квасом /ボーチカ・ス・クヴァーサム』とも表記されます。

『 Бочка /ボーチカ』とは『樽』という意味です。この語句を画像検索すると、車にけん引された黄色いタンクがヒットします。



後ろに蛇口があります。実際に販売している画像は、皆様で検索してみてください。

ちなにみ、クワス醸造所(製造所)は『 Квасоварня /クヴァサヴァールニャ』といいます。



       ◆◆◆◆◆◆



有名な『ボルシチ/ Борщ 』や『ビーフストロガノフ/ Бефстроганов 』などの専門店を1語で表す単語は見つかりませんでした。探し方が悪いのでしょうか。

専門店は単一料理を探究している店ですから、量飯店よりも美味しいと思います。また、ひとつの料理のバリエーション(味違い)が楽しめます。

自慢の一品をぜひ食べてみたいものです。

ロシア料理食べたい!



※今回の画像はインターネットのあちらこちらからお借りしました。


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ロシアパンの店『輝陸/キリク』【初級編】

【注意】
この記事は2013年11月12日に書いた記事です。2017年5月下旬に半分以上の内容を修正し、画像を追加したため新規投稿扱いとしてこちらへ移動しました。




ロシアパンを紹介しています。1記事にまとめると長くなってしまうので、3部に分けて書いております。今回はそんな3部構成の締め括りです。


【7】諸穀物を使ったパン

ロシア黒パンには小麦粉、ライ麦粉のほかにそば粉の入るものがあることは前述ました。この回では名称の変わるものを紹介します。


・Гречневик(グリェーチニヴィク)
そば粉で焼いた円錐台形型のパンを指します。


円錐台形型でないものもあります(直方体など)。画像はそば粉というよりは ” かちわり蕎麦の実 ” が入っているような断面のような気がします。


・Пшённик(プショーニク)
きびを使ったパンを指します。




【8】指小形のパン

ロシア語には、普通の単語を愛情持って呼ぶときに『指小形』という形で呼ぶことがあります。具体的には単語の語尾を ” - чка ” ” -шка ” ” -чик ” ” -нка ” などに変えます。


・Осьминожка(アシミノーシュカ)
タコを模したパンです。

圧倒的に多いデザインは上のようなデザインです。下の画像はかなり凝ったデザインです(ただし少数派です)。



・Василёчка(ヴァシリョーチカ)
ヤグルマギクの花を模したパンです。画像はパイ生地を使用しているものだと思います。



・Розочка(ローザチカ)
バラを模したパンです。



・Конвертик(カンヴィェールチク)
封筒を模したパンです。パイ生地もしくはデニッシュ生地が多いですが、パン生地で作ったものもあります。




【9】その他

・Улитка(ウリートゥカ)
カタツムリという意味のロールパンです。



・Ватрушка(ヴァトゥルーシュカ)
カッテージチーズやジャムを上に乗せて焼いた円板形のパンを指します。辞書にはそのように書かれていますが、ほとんどはカッテージチーズが乗っています。



・Каролийка(カラリーィカ)
干しブドウやピーナッツの入った白パンを指します。



・Сайка(サーイカ)
辞書的には白パンを指しますが、画像検索をするとコッペパンのような形が多いです。



・Жаворонок(ジャーヴァラナク)
ヒバリという意味のパンです。ヒバリを模したパンです。辞書的には(廃)という印がついていて今現在は使われていない単語扱いですが、画像検索するとたくさんヒットしました。


ひも状に伸ばしたパン生地をクルクルっと巻いて成形するものが多いです。レーズンで作る目に表情があってかわいいですよね。


・Ромашка(ラマーシュカ)
カモミールという意味のパンです。丸パンを花形(ロゼット型)にくっつけて成形したものです。



・Плюшка Московская(プリューシュカ・マスコーフスカャ)
『モスクワ風菓子パン』という意味のパンです。クルクル巻いた生地に切り込みを入れて開いて、ハート型に成形します。


もしお店に『プリューシュカ・マスコーフスカヤ』というそのままの商品名で置いても、覚えてくれないと思います。私なら『モスクワ・ハート』という商品名で店に出します(笑)



       ◆◆◆◆◆◆



3回にわたってロシアパンを紹介してきましたが(というより、私の覚え書きのような内容でしたが)、もっともっとたくさんあります。

もっともっとあるのですが、たくさんあって書ききれないことと、私の力では探しきれないこともあり、またの機会にしたいと思います。


『ロシアパン』を語る時に知っておきたいパンやその単語をずらずら~っと書いてみました。

私も、将来ロシアパンの店『輝陸/キリク』を開くのであれば、実際にロシアに行ってパン屋に並ぶパンを一度は見て、そして食べてみたいものです。実際に見も食べもしないでロシアパンの店は開けません。

店の棚に並んだパンたちは、きっとニコニコしていると思います。


なぜならパンの国だから!


ロシアとの架け橋になれればうれしいです。



※今回の画像はインターネットのあちらこちらからお借りしました。


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プロフィール

HN:
薬草医ラルフ
年齢:
42
性別:
男性
誕生日:
1976/03/08

P R

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