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薬草医ラルフ『龍執事のハテナすぎる角』

Medical Herbalist Ralph ≪ Dragon Butler's Jargon Antlers ≫ (←一応、韻を踏んでいます) 辰年生まれのおっさん生活はいつも何かが ” 深い ” です。日々の出来事を綴ったり、興味のあるものを調べたり、料理の話をしたり、時には手芸や薬草の話をしたり。そんなこんなのブログです。できればPCからの閲覧にご協力くださいませ(スマートフォンでは読みづらいはずです)。

笑う西瓜に福は来ず。 ~ 爆炸西瓜事件

前回のブログに書いた『菠蘿葡萄』を調べていたら、とある事件の記事に遭遇しました。


『爆炸西瓜』




大量の西瓜がバックリと割れてしまっている画像が目を引きます。どうしてしまったのでしょうか。恨みによる損壊行為でしょうか。

メディアはこの事件を『爆炸西瓜/bào・zhà・xī・guā』として記事に取り上げたようです。

事件は2011年5月、江蘇州で起こりました。スイカ畑からものすごい音がして、見てみるとスイカが破裂していたんだそうです。しかも、この被害は1軒だけでなく数軒に渡ったそうです。

原因はどうやら、スイカの生長促進剤として施した『
膨大增甜剂/péng・dà・zēng・tián・jì』だったようです。そんなのあるんだぁと思ったら、結構ありました。



ほんの一部です。もっとあります(笑)

これらには『ホルクロルフェニュロン/ Forchlorfenuron 』という物質が入っているそうです。この物質は細胞分裂素で、植物成長調節剤に使われているそうです。中国語では『
氯吡脲/lǜ・bǐ・niào』と表します。最初の『氯』は塩素の意味です。


お気の毒にと思ったのですが、記事の『5月』という箇所が引っかかったんですよね。5月にスイカって早くない?と思ったんですよね。

でも、画像を見てなんとなく予想がつきました。写真の後ろにビニールハウスが見えますよね。おそらく高値で売るために『促成栽培』をしていたと予想されます。さらに出荷時期を早めて儲けるために、この『膨大増甜剤』を使ったのではないでしょうか。

結果は『残念でした』と言ったところでしょうか。薬剤を使わないでビニールハウスだけで促成栽培をしたほうが、結果的にはよかったのかもしれません。

この記事のなかで書かれた拼音が見づらいかもしれないので、大きく記載します。



この『爆炸西瓜』の画像がいろいろあるなかで、このお兄さんの写真は目を引きます。なぜなら『迷彩服』を着ているからです。

 


爆発したスイカを片づけに軍の方が来た写真なのかと思っていたら、農家の方のようです。


農家のお兄さんがなぜ『迷彩服』を着ているのかに関しては、一切触れられていません(・ω・)


格好いいので私としてはOKですが、ときに真相は腫れ物のように触れてはいけないこともあるのですよ。お兄さん、これに気を落とさずスイカ農家冥利に尽きる素晴らしいスイカを作ってください。応援しています。



※今回の画像はインターネットのあちらこちらからお借りしました。



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”老練の虎” はルビーの瞳に恋をする ~ パラブドウ(菠蘿葡萄)

中国の『灯籠』を調べていた時に偶然見つけました。




何これ?(・ω・)


とても気になったので調べてみました。逆に気にならないほうがおかしいですよね。

これはサネカズラ科の『
菠萝葡萄』という植物の実だそうです。別名が多いようで、『黑老虎』『布福娜』という別名のほうが有名なようです。

それぞれの拼音を載せます。『布福娜』はミャオ語(苗語)で、本来の発音が探せませんでした(北京語の拼音しかわかりませんでした)。



このブログでは『菠蘿葡萄/パラブドウ』と呼ばせていただきます。日本ではジャックフルーツを『パラミツ/菠蘿蜜』と呼んでいるので『菠蘿』は『パラ』と読ませます。

いろいろ画像を検索してみましたが、結構大きな実なんですよね。



ルビー色が素敵です。うれしいことに食用だそうです。しかも、美味しいそうです。いいですね、食べてみたいです。

このパラブドウのことが詳しく書かれている日本語のサイトを探すことができませんでした(私の力不足が原因です)。中国語で書かれたサイトはありました。

 ⁂ 
互动百科 ~ 菠萝葡萄(中国語サイト)

このサイトの情報の一部を和訳してみたいと思います(他サイトの情報も助言として少々混ぜています)。中国語はよくわからないので、グーグル翻訳などを使って訳しました。そして、力尽きました。これが私の限界です(笑)



       ◆◆◆◆◆◆



〚菠萝葡萄〛

学名:Kadsura Coccinea

パラブドウは常緑のつる性植物で、別名『黒老虎』。ミャオ語では『布福娜』といい、これは美容長寿の果実という意味である。パイナップル(菠蘿)とブドウ(葡萄)に似ていることから『菠蘿葡萄』と呼ばれている。


【4】主な特徴

①果実は大きく独特の形をしている。果実は集合体のため表面がサッカーボールに似ている。直径10~12cm、重さ600~800g。

②栄養が豊富である(マンガン、鉄、銅、亜鉛、マグネシウム、カルシウム等の微量元素を多く含有する)。果肉はブドウのように果汁が多く甘い。

③着果が早く、植え付け後2年目で着果可能になる。果実は11月中旬に成熟する。

④株は生育旺盛で、春に植え付けた苗が当年の冬には3m以上の高さになる。葉の長さは12~17cm、葉幅は8~10cmで常緑。

⑤適応力があり、光を好むが耐陰性がある。温暖な気候を好むが耐寒性があり、-17℃の低温にも40℃以上の高温にも耐えられる。

⑥中薬材として葉、茎、根、果実が使われる。中薬名は『黑老虎』


【5】栽培技術

① 土壌(園地選択)
パラブドウは土壌に対して厳密な要求はなく、桃や李、棗、柿、梨、リンゴ、ブドウ、枇杷など一般的に栽培ができる土壌であれば植え付けることができる。ただし、酸性の土壌が最も適している。

② 栽培方式・時期
パラブドウはつる性植物なので、棚架式(ブドウ棚仕立て)や篱架式(垣根仕立て)の方式が取られている。棚架式では1畝(667㎡)に120前後の株が植え付け可能で、株の間隔は2×3m。篱架式では1畝(667㎡)に300前後の株が植え付け可能で、株の間隔は1×2m。南方の地域では12~3月に定植し、北方の地域では春季3~4月に定植する。

③ 雌雄異株
パラブドウは雌雄異株で、栽培時は雌株:雄株=9:1の比で植える必要がある。他花受粉(異花受粉)が有利で、開花期に人工授粉を行うことで高収量になる。

④ 栽培方法
遠距離輸送で運ばれた苗木は、植え付けのために必ず2時間ほど水に浸す。植え付け後は必ず根にしっかりと灌水し、表土に隙間がないように踏み、上に細かい土を少しかける。パラブドウのヒゲ根はかなり多く、浅い層に多く分布する。そのため山地や丘陵に植え付ける時は穴を深く掘る必要はなく、幅60cm、深さ50cmが適当である。平原、菜園、水田に溝を掘る必要はなく、畝を立てての植え付けが最も採用されている。

⑤ 肥料・灌水管理
1畝(667㎡)ごとに2000kgの自給肥料(農家肥)と、苦土石灰・リン酸100kgをよく混ぜて元肥を作る。追肥は薄い肥料を頻繁に施す必要がある。発酵油粕と自給肥料を施すのが最適である。未着果幼苗には半月に1回、主に窒素肥料を施す。着果後は約10日に1回、おもにリン酸肥料とカリ肥料を施す。株の外周に溝を掘り、そこの肥料を施す。

⑥ 剪定技術
剪定は一般的に冬季、開花1か月前に行う。余分な細長い枝を剪定し、蕾を摘み取る。棚架式では一般に剪定は不要で、篱架式および盆栽づくりは剪定が必要である。枝付きを調節することで収量を保障する。

春季剪定:芽吹き前。シュート(基生枝:当年の新梢)、結果枝、枯れ枝を短く切る。結果枝の長さは芽8~12個に留める。
夏季剪定:5~9月に行う。シュートやこみ合っている枝、病害枝を切る。
秋季剪定:10~11月に行う。主にシュートの剪定。

⑦ 病虫害の防除
病気に対する抵抗力が強い。主な害はシロアリによる根の被害と、シャクトリムシによる葉と蕾の被害である。※葉枯れ病、ハマキムシの害もある。


翻訳が間違っている可能性が高すぎるので、必ず中国語のサイトを参照してください。このブログは参考にしないでください。



       ◆◆◆◆◆◆



ルビー色だけでなはく、いろいろな品種があるんですよね。

  

全体が緑色のものや、表面は緑色で内部がルビー色のものなど、いくつかあります。ということで、表にまとめてみました。



上記の語に『○○一号』などという語がつきます。

果実全体がルビー色の『粉紅一号』がいちばん美味しそうだと思うのは私だけでしょうか。どうしても緑色のものは未熟果に見えてしまいます。



耐寒性がある植物のようなので、東北でも育てられそうですね。ただ、雌雄異株なので、実らせるためには最低でも2株必要なんですよね。入手した株がすべて『雄株』だったら悲劇ですね(笑)

でも、耐寒性のない熱帯フルーツなんかよりも、はるかに手に届く次元にある果物だと私は思います。町おこしとして、どこかの市町村で特産品にしていないかな。


※今回の画像はインターネットのあちらこちらからお借りしました。



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づんだの国の葯鋪カフェ【後編】

前回の続きです。前編は『药铺カフェ/やおぷーカフェ』の内装の妄想でした。

 ⁂ づんだの国の药铺カフェ【前編】

药铺の雰囲気を演出するインテリアとして、必須の『葯具』を書きました(8種類)。後編ではさらにこの『葯具』に迫っていきたいと思います。

前回の続きということで、番号は9番からになります。


【9】煎葯壺

漢方を煎じるための急須です。



お茶用のものより大きいものが多いようです。今は『電気ポット』のように熱源がついた形態のものが主流ですね。そのほうが合理的ですよね。でも、アジアンレトロな趣は少ないです。

いろいろな言い方が存在します。



他にも言い方はありますが、漢字の組み合わせによる差異なので割愛します。『煲』という漢字は和用外漢字なので、この言い方に対応する日本語はありません。



【10】煮水炉

炉です。



煎茶道で使う『涼炉』のようなを扁平にした形をしています。煎葯壺が急須よりも大きいので、倒れないようにこのような扁平な形状になったのかと思います。画像の炉はアルコールランプが熱源のものです。

炭が熱源の炉ももちろんあります。



こちらは『炭炉』と言います。煎茶道で使う涼炉とほぼ同じ姿ですね。縦長の形状なので若干危ないような気がします。日本の茶道や煎茶道で使う形状のものには、語頭に『日式』という語がつくことが多いです。

前述しましたが、今は電気ポット式が主流なのでどちらもあまり使われないようです。風情があっていいんですけれどもね。現代人には炭の後片づけが面倒くさいかなと思います。



この場合の『焼』は沸かすという意味です。



【11】擂鉢

その名の通り『すり鉢』です。



意外と中国のすり鉢は筋が粗いものが多いような気がします。日本のものは『日式』という語が語頭につけられています。





【12】薬匙・葯勺

薬匙と同じです。



日本の薬匙と同じですね。金属製で、おもな形状は『単頭』『双頭』『方尾』の3種類です。


これも日本と同じですかね、よくわかりませんが。





【13】葯篩

ふるいです。



目の粗いものから細かいものまでいろいろあるようです。『葯篩』で検索すると、ほとんどが金物のふるいです。竹製のほうが風情があっていいのですが、時代は風情など要らないようですね(笑)



『篩羅』は一般的な言い方のようです。葯具としての篩以外にも使われていました。



【14】分葯盤

漢方を小分けにしておくためのものです。



煎葯壺や袋に入れやすいような形状になっています。金属製ですが、丸みが『味』を醸し出しているように思えます。今は樹脂製のものが主流のようです。



いろいろな言い方がありますが動詞による差異です。それぞれ『分/分ける』『配/配合する・調合する』『撥/回し分ける』『抓/指で取る』という意味です。



【15】撥丸刀

分葯盤の相棒となるヘラです。



今現在の分葯盤はこのような樹脂製が主流のようです。このパレットナイフのような道具が『撥丸刀』です。





【16】数葯盒

錠剤の数を数える時に使う道具です。



錠剤の形状により様々なものがあるようです。今は錠剤のカウントは機械でやっていると思いますが、昔ながらの薬局では現役で使っているのではないでしょうか。病院では使わないと思います、たぶん。





【17】搓丸板

丸薬をつくる道具です。



昔ながらの感じがいいですね。今は機械化されているので使われないようですね。





【18】切葯刀、葯材剪刀

葯材を切る道具です。



『切葯刀』はこのような押し切りタイプのものです。刃幅の広いものは迫力を感じます。そういえば中華包丁も刃幅が広いですよね。

『葯材剪刀』というと万能バサミのような形状のものをいうようです。



これは主に『人参/高麗人参』を切る道具だそうです。



『鍘刀』は押し切り全般を指します。



       ◆◆◆◆◆◆



漢方の葯具はアジアンチックで風情がありますね。今回取り上げた葯具も上手に取り入れれば、さらに药铺カフェの演出ができるような気がします。

药铺カフェは、松任谷由実さんの『時のないホテル』のような『時代の流れとは切り離された空間』のような、電脳コイルでいう『人の手が入っていない古い空間』のような、そんな静かで穏やかな空間を私は妄想しています。


づんだを提供すればイチコロよ(・ω・)


こんにちは。药铺カフェへようこそ。



※今回の画像はインターネットのあちらこちらからお借りしました。



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プロフィール

HN:
薬草医ラルフ
年齢:
42
性別:
男性
誕生日:
1976/03/08

P R

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