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薬草医ラルフ『龍執事のハテナすぎる角』

Medical Herbalist Ralph ≪ Dragon Butler's Jargon Antlers ≫ (←一応、韻を踏んでいます) 辰年生まれのおっさん生活はいつも何かが ” 深い ” です。日々の出来事を綴ったり、興味のあるものを調べたり、料理の話をしたり、時には手芸や薬草の話をしたり。そんなこんなのブログです。できればPCからの閲覧にご協力くださいませ(スマートフォンでは読みづらいはずです)。

夕焼けカボチャとわたしの影法師は宝物のありか。 ~ Overlap of Topaz Pumpkin & My Identity Silhouette

前回同様、” 私目線のチェチェン ” を書き綴っていきたいと思います。

今回(第4回)で最終回です。今回はチェチェン料理について書き綴っていきたいと思います。素朴で脂肪たっぷりの料理が多いかなという印象でした。

残念ながらレシピはありません。そのうち気が向いたらロシア語版レシピを翻訳してみようかと思います(今は気が向かない)。



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まずは、チェチェン料理の代表格の料理を2品見ていきたいと思います。


【1】Хингалш /ヒンガルシュ(我流転記:Xingalš)

” Хингалаш /ヒンガラシュ(我流転記:Xingalaš)とも綴られることがありますが少数です。中にカボチャのペーストを詰めた平たいパンです。

  
 
生地は小麦粉もしくはトウモロコシ粉で作られます。外にはたっぷりと溶かしバターや澄ましバターをかけます。もれなく高カロリーそうですよね。


【2】Жижиг - галнаш /ジジグ・ガルナシュ(我流転記:Žižig galmaš)

肉とニョッキの盛り合わせです。
 
 
 
肉は鶏肉、羊肉、牛肉の骨付き肉を使用します。ニョッキは小麦粉もしくはトウモロコシ粉を使い、細長い形に形作ります。

それをニンニクだれにつけて食べます。


この2品の料理はチェチェン料理を検索すると、必ずと言っていいほどヒットします。手間がかかっているように見えない料理ですが、結構手間はかかっています。



       ◆◆◆◆◆◆



続いて、肉料理を見ていきたいと思います。チェチェンはイスラム教の国なので、ブタ肉は食べません。羊肉を多く使う印象を受けました。


【3】Жижиг чорпа ジジグ・チョルパ(我流転記:Žižig čorpa)

” Жижиган чорпа /ジジガン・チョルパ(我流転記:Žižigan čorpa)”とも綴られることがありますが、文法的なものです(” -ан / an ” は『~の』を表す属格形語尾)。



ジャガイモと羊肉のトマト風煮込みスープです。


【4】Йоьхь ヨェフ(我流転記:yöhj)

脂尾羊のシッポの脂を使う、ちょっと特殊なソーセージです。


 
脂尾羊のシッポの脂、トウモロコシ粉、タマネギ、ニンニク、その他スパイスを混ぜて、羊の腸に詰めたソーセージです。羊の挽肉が入るかどうかは調べがつきませんでした。

スパイシーなことは想像できますが、それ以上は想像できません。


【5】Ба1арш バアルシュ(我流転記:Bajarš)

” Б1арш /ブアルシュ(我流転記:Bjalš)” と綴られることもあります。羊の胃袋を使った料理です。

 

羊の胃袋(トライプ)に羊挽肉と米、ニンニクなどを詰めた料理。牛の第4胃袋を使うこともあるようです(不確かな情報です)。

ラグビーボールのような形はかわいいのですが、表面の臓物模様が気持ち悪いと感じる人は多いと思います。私もはじめて見た時は気持ち悪いと感じました。



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続いて、パンや粉ものを見ていきたいと思います。チェチェンはトウモロコシ粉をよく使います。もちろん小麦粉も使います。


【6】Ч1епалгш /チェパルグシュ(我流転記:Čjepalgš)

” Ч1епалгаш /チェパルガシュ(我流転記:Čjepalgaš)” と綴られることもありますが、少数です。先ほどのヒンガルシュに似ていますが、中身が異なります。

 

クワルクと緑ネギの入った平たいパンです。溶かしバターもしくは澄ましバターをたっぷりとかけます。


【7】Хьолт1маш /ホルトゥマシュ(我流転記:Hjoltjmaš)

まん丸い形のおやきのような料理です。ただし、焼くのではなく茹でます。


  
トウモロコシ粉と小麦粉を合わせた生地で、クワルクと野生のハーブをくるんで茹でます。よく使われる野生のハーブは『ラムソン』『ソレル』『パセリ』などです。 


【8】Локъамаш /ロカマシュ(我流転記:Loqjamaš)

細長い揚げパンです。



小麦粉にバターミルクを入れた生地で作ります。膨張剤に重曹を使います。


【9】Сискал /スィスカル(我流転記:Siskal)

トウモロコシパンです。

 

やや薄めに焼いたトウモロコシパンです。丸型や小判型に形成されます。



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もう少し続きます。次は上述の『スィスカル』につけて食べる ” スィスカルのお供 ” を見ていきたいと思います。


【10】К1одар /コダル(我流転記:Kjodar)

” К1елдаьт /ケルダトゥ(我流転記:Kjeldät)” または ” К1алд /カルドゥ(我流転記:Kjald)” とも呼ばれているようですが少数です(方言か何かでしょうか)。
 
 
  
クワルクと澄ましバターを混ぜたものです。スィスカルだけでなく、ゆでたジャガイモにもつけて食べます。


【11】Т1о - берам /ト・ベラム(我流転記:Tjo-beram)



クワルクとスメタナ(ロシアのサワークリームのような乳製品)を混ぜたものです。


この2つはスィスカルとともにチェチェンの方はよく召し上がるようです。どちらも乳製品を使ったお供ですが、どう考えても高カロリーですよね。チェチェンのお年寄りにふくよかな方が多いのは、この影響でしょうかね。



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最後はスイーツですが、チェチェン独自のものは見当たりありませんでした。


【12】Хьовла /ホヴラ(我流転記:Hjovla)

世界的に有名な菓子『ハルヴァ』のことです。

  
   
『ハルヴァ/ Halva 』とは ”L” と ”V” の順が逆になっていることにお気をつけください。

Wikipediaによると、ホヴラは3種類あるそうです。

① Деман Хьовла /デマン・ホヴラ(我流転記:Deman Hjovla)
小麦粉とバターを練ったハルヴァ。最初の単語を ” Дем ” や ” Дема ” と綴ることがありますが、文法的なものです。

② Ахьаран Хьовла /アハル・ホヴラ(我流転記:Ahjar Hjovla)
トウモロコシ粉とバターを練ったハルヴァ。最初の単語を ” Ахьар ” と綴ることがありますが、文法的なものです。

③ Гарзни Хьовла /ガルズニ・ホヴラ(我流転記:Garzni Hjovla)
小麦粉をこねた生地を短い麺状にして揚げたものを、ハチミツと砂糖を煮立たせて作ったシロップに絡めて固めたもの。世界的には『チャクチャク/ Chakchak 』のほうに分類されます。

写真の向かって左側は②で、右側は③です。



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ということで、チェチェン料理について書き綴ってみました。私の個人的な感想をほとんど書いていなかったので、まとめてここに書きます。

コーカサス諸国は本当に小さな国なので、食文化も近隣諸国で似たり寄ったりになるのかなと思ったんですよね。でも、インターネットのサイトに『チェチェン料理/ Чеченская кухня 』が結構取り上げられていました。

もしかしたら近隣諸国と食文化は似ているかもしれません。そのなかで民族料理を確立する動きがあるのは、チェチェンの方はアイデンティティを大切にする民族なんだなぁと感じました。独立心の強い民族性が影響しているのかもしれませんけどね。

チェチェン料理に関しての感想ですが、海がないので肉料理が中心になるのは当然なのですが、『穀物』か『肉』か『乳製品』の組み合わせが圧倒的に多いんですよね。野菜がちょっとすくないかな?という印象を受けました(トウモロコシは穀物です)。

肉料理は ” 野趣あふれる ” 印象を受けました。肉の形がはっきりわかるような調理法が多いような気がしました。でも、狼の国チェチェンはそこがいいんだと私は思いました。



4回にわたって ” 私目線のチェチェン ” を書き綴ってきました。

『チェチェン』という言葉を見ると、真っ先に『迷彩色』の色が付いて見えます。今のところは仕方ないですよね。迷彩服のチェチェンおっさんにひと目惚れしたんですから。

非道なテロ活動や武力行使は本当にやめてほしいです。世界的にマイナスのイメージがついたまま独立しても、制裁を受けて貧乏国になるだけです。そして、チェチェン人同士で傷つけ合う『内戦』が勃発してしまいます。それだけは避けてほしいです。

すべてが解決すればいいな、と龍の国から祈りをささげております。



※今回の画像はインターネットのあちらこちらからお借りしました。


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