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薬草医ラルフ『龍執事のハテナすぎる角』

Medical Herbalist Ralph ≪ Dragon Butler's Jargon Antlers ≫ (←一応、韻を踏んでいます) 辰年生まれのおっさん生活はいつも何かが ” 深い ” です。日々の出来事を綴ったり、興味のあるものを調べたり、料理の話をしたり、時には手芸や薬草の話をしたり。そんなこんなのブログです。できればPCからの閲覧にご協力くださいませ(スマートフォンでは読みづらいはずです)。

葉コのおはこ ~ 伝承護兵のウポポ

我が家には、代々語り継がれている ” 言い伝え ” があります。

『ある日のこと、娘さんとその母親が山に入るのに、おにぎりを作った。
 しかし、大葉(しそ)がなかったため、庭に生えていたダリアの葉を大葉代わりにした。
 お昼にそのおにぎりを食べた二人は死んでしまった。
 ダリアの葉には毒がある。食べてはいけない。』

私たち姉弟は、この話を子供の頃から聞かされてきました。” ダリア ” や ” 庭の葉 ” というワードが会話に出てくるたびに、おかんのスイッチが入ります。


いまだにこの知識を使ったことはありません(・ω・)


これを私は、次世代や後世に語り継がなければならないのでしょうか。庭に植える花としては、ダリアは少数派だと思います。逆に、” アジサイ ” にすり替えて語り継いだほうがよさそうです(アジサイの葉は毒です)。


ということで、今回は『葉っぱ』を使った菓子や料理について書きたいと思います。


郷土料理や伝統菓子には、” 葉っぱ ” を使うものがあります。キャベツやほうれん草のような葉菜類ではなく、それ以外の葉っぱです。


【1】葉っぱも食べるタイプの伝統菓子・郷土菓子

    桜餅(道明寺)        桜餅(長命寺)      みょうがの葉焼き


このタイプでもっとも有名なのは『桜餅』ですよね。塩漬けされた桜の葉の芳香が『春の香り』を告げてくれます。

桜餅の葉っぱを食べるか食べないかで小討論がひらかれますよね。私は食べる派です。タラの芽のてんぷらとともに『春の香り』を満喫できる一品ですから、食べない理由などありません。

『みょうがの葉焼き』は岩手南部から宮城北部にかけての郷土菓子です。みょうがの若い葉を使います。なので、6~11月の季節限定品です。葉は一緒に食べるのが普通らしいのですが、葉の香りがタネに移っているので、食べなくてもよいそうです。



【2】葉っぱも食べるタイプの伝統料理・郷土料理

    ドルマ


アルメニア料理です。トルコ料理にもあります。ブドウの葉の塩漬けで肉をくるんでスープで煮た料理です。

アルメニアでは、ブドウの葉はシソのような感覚で使うと聞いたことがあります。ブドウの葉は若い葉を使います。



【3】葉っぱは食べないタイプの伝統菓子・郷土菓子

        椿餅            柏餅         粽(ちまき)


    かからん団子        みょうがぼち       笹団子(小豆あん) 


   朴葉餅(ほおばもち)      朴葉巻き


このタイプは結構ありますね。葉っぱを食器や包装代わりにつかうタイプですね。

上段の椿餅、柏餅、粽は伝統菓子です。『椿餅』は死ぬ前に一度でいいから食べてみたいお菓子です。はたして食べることができるでしょうか(・ω・)

かからん団子は鹿児島県の郷土菓子で、『サルトリイバラ(サンキライ)』の葉を使います。笹団子は新潟県の特産品なので有名ですね。

みょうがぼち、朴葉餅、朴葉巻きは岐阜県の郷土菓子です。朴の葉を横に折りたたむと朴葉餅で、縦に巻くと朴葉巻きというような分け方だそうです。ただ、あまり厳密ではなさそうです。

どのお菓子も、葉の香りが本体に移ることで、その素敵な香りとともに味わうことができるお菓子です。このほのかな香りの『淡さ』を楽しむことができる和の心が、このような葉巻き菓子を生んだのではないかと勝手に思っています。

逆に、この『淡さ』を感じることができる才能を、日本人は持っているはずです。



【4】葉っぱは食べないタイプの伝統料理・郷土料理

      朴葉寿司            柿の葉寿司         つとっこ


   笹団子(きんぴら)      ハスの葉チャーハン     ウミタス/Humitas


朴葉寿司は岐阜県の郷土料理、柿の葉寿司は奈良県の郷土料理、つとっこは埼玉県秩父地方の郷土料理です。また、笹団子は小豆あんだけでなく、きんぴらが入った『軽食』的なものもあります。

世界でも葉を使った料理は多くありますよね。中国やベトナムなどで見られる蓮の葉チャーハン、トウモロコシの葉でくるんだ中南米の郷土料理ウミタス、その他バナナの葉なども使われますね。

このタイプは、葉っぱの香りを具材に香りづけするタイプと、具材をくるむラップ代わりとして使うタイプがありますね。また、抗菌効果のある葉でくるむことで腐敗を遅らせる目的のものもあります。



【5】葉っぱを調理器具として使う伝統料理・郷土料理

     朴葉味噌


朴の葉を鍋代わりにした岐阜県の郷土料理です。

岐阜県は『朴葉寿司』『朴葉味噌』『朴葉餅』『朴葉巻き』など朴の葉をたくみに活用していますよね。



       ◆◆◆◆◆◆



おそらく他にもあると思いますが、記事が長くなってしまうことと、私が探せなかったことにより、このへんで終了したいと思います。

単に餅やタネだけよりも、葉で包んだり挟んだりすると、風情や季節感が出ますよね。何より葉の香りも楽しめます。

いにしえの日本人は、移りゆく季節を葉の香りでも感じていたことでしょう。ぜひ伝えてほしい感性だと思います。

そして私は、このような郷土菓子や伝統料理が好きです。よき伝統を護りゆく『伝承護兵』となって、後世に伝えていくことができれば本望です。



※今回の画像はインターネットのあちらこちらからお借りしました。



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