忍者ブログ

薬草医ラルフ『龍執事のハテナすぎる角』

Medical Herbalist Ralph ≪ Dragon Butler's Jargon Antlers ≫ (←一応、韻を踏んでいます) 辰年生まれのおっさん生活はいつも何かが ” 深い ” です。日々の出来事を綴ったり、興味のあるものを調べたり、料理の話をしたり、時には手芸や薬草の話をしたり。そんなこんなのブログです。できればPCからの閲覧にご協力くださいませ(スマートフォンでは読みづらいはずです)。

午後3時のしあわせ。 ~ 英国式アフタヌーンティーに想いを寄せて

私はイギリスのアフタヌーンティーに憧れています。

アフタヌーンティーのお菓子作りからテーブルセッティング、バトラー(執事)役までセルフプロデュースしたくて、製菓学校に入学した経緯があります。

そして、イギリスに敬意を表しするために、その伝統的なスタイルを守り続けたいのです。今の日本人はアフタヌーンティーを崩しすぎています。イギリスに対して失礼です。

なので、その想いを書き綴りたいと思います。それと、私なりの研究も一緒に書き綴りたいと思います。



       ◆◆◆◆◆◆



【1】アフタヌーンティーの象徴 ”3段ケーキスタンド ”

アフタヌーンティーと言えば、テーブルの真ん中の3段ケーキスタンドですよね。アフタヌーンティーの象徴とも言えると思います。存在感も抜群ですよね。

英語では『 Three tier cake stand 』といいます。” tier ” は『段』の意味です。

この3段ケーキスタンドですが、じつは2種類の形態があります。



(A)は、芯棒が3枚の皿を貫いたような形状。

(B)は、逆U字型のアーチに、皿を乗せるためリングを接合した形状。

この2種類があるのは皆さんもお気づきだと思います。そして、どちらも3段ケーキスタンドです。


どちらも『3段ケーキスタンド』という呼称では不便ですよね(・ω・)


本家イギリスではどうかと思って調べてみました。

(A)の形状のものを『 Cake Stand /ケーキスタンド』

(B)の形状のものを『 Tea Stand /ティースタンド』

このように区別して呼んでいる店が結構ありました。

そのように呼称を分けてくださるとありがたいですよね。以下、私のブログでもこの呼称で書いていきたいと思います。

ちなみに『3段トレイ』ではありません。トレイは『物を運ぶもの』です。




【2】3段ケーキスタンドの構造

(A)の3段ケーキスタンドの ” 芯棒 ” はどのような仕組みなのか疑問に感じている方も多いと思います。

『どうやって芯棒を皿に差し込んでいるんだろう』『お皿をどうやって空中に固定しているんだろう』など、謎が多いですよね。

この芯棒は、英語では『 Spindle 』『 Stem 』と呼ばれています。じつは1本ではないんです。



このようにネジ式になっていて、3つに分解できるんです。

皿の穴を両側から座金(リング状の小さい金属板)ではさみ、芯棒のネジを締めれば、皿は固定されます。

芯棒の装飾もいろんなデザインがありますよね。




【3】3段ティースタンドのバリエーション

(B)のティースタンドには、温かい菓子を保温するための ” ディッシュカバー ” のついたタイプもあります。



本場では『 Three tier Tea Stand with Cloche 』という商品名で見かけます。

このカバーの名称って意外と知られていませんよね。英語では『 Dish Cover /ディッシュカバー』や『 Dome /ドーム』という呼称です。” with Cloche ” の『 Cloche /クロシュ』はフランス語からの外来語です。

ドーム付きのティースタンドは、上に引っ掛けておく部分があります。無駄がない!

ちなみに、すっぽりと皿ごと覆うタイプ(虫よけ・埃よけ)のものは『 Food Cover /フードカバー』という呼称で区別されることが多いようです。

『 Dome 』も呼び分けされることがあります。すっぽりと皿ごと覆うタイプは単に『 Dome 』、皿の上に乗せるタイプ(保温)は『 Little Dome /リトルドーム』という感じで区別されることがあります。



       ◆◆◆◆◆◆



最近の日本のカフェでもアフタヌーンティーを意識したケーキセットを提供する店が増えましたよね。でも、乗せ方がなってない!

好き勝手に乗せてはダメです。ちゃんと乗せ方にもマナーがあるのです。それも知らずに提供している店が多いです。アフタヌーンティーの知識がある人は不快感を示し、知識のない人は ” 誤認 ” してしまいます。

もし、アフタヌーンティーという名で提供したいのなら、乗せ方もちゃんと勉強してほしいものです。


伝統的な乗せ方は『上に行くに従って甘いもの』になります。




つまり、こうなります。

 上段:お菓子類( Pastry )
 中段:スコーン( Scone )
 下段:ティーサンドイッチ( Tea Sandwich )

これが大原則です。この乗せ方ができないのなら、3段ケーキスタンドは使わないでください。イギリスに失礼です。


ただし、例外があります。


『ディッシュカバー付きティースタンド』だけは違う乗せ方になります。



保温のためのカバーは『スコーン』に使うからです。したがって、こうなります。

 上段:スコーン( Scone )
 中段:お菓子類( Pastry )
 下段:ティーサンドイッチ( Tea Sandwich )

スコーンは温かい状態で提供するものなのです。ご家庭でも焼きたての温かいスコーンを提供します。冷めたらオーブンなどで温め直すことが多いです。


また、ナプキンなどの布で保温することもあります。



この場合は上段、中段どちらでも良いようです。中段だと取りづらいからだと思われます。



       ◆◆◆◆◆◆



本場のスコーンを見ると、大きく割れているものが多いですよね。

この割れ目はよく『 Wolf 's Mouth 』と呼ばれています。『オオカミの口』という意味ですよね。どうしてそのように呼ばれているのでしょうか。





良いスコーンは ” 狼の口のような割れ目 ” がある、ということです。


日本のスコーンは大きさも本場のものに比べると『ケチってるの?』というくらい小さいですよね。見た目を気にしてなのか割れ目のないものが多いです。

割れ目がないのは消費者が悪いです。日本人は ” 見た目 ” で買っていく種族なので、割れたスコーンは『形が悪い』と言って買わないことが多いですよね。

イギリス料理は味を気にしない(不味い)ので、見た目も気にしないんじゃないの?ということはありません。



       ◆◆◆◆◆◆



本場のアフタヌーンティーを日本に導入する際、変えなければいけないのは『食べ物の味付け』くらいではないでしょうか。

3段ケーキスタンドへの乗せ方に関しては、イギリスの伝統的な乗せ方でも日本人に対して不具合は生じないと思うのですが。何か問題でもあるのでしょうか。

あまりにも無秩序な乗せ方をしている店が多いので、気になります。



※今回の画像はインターネットのあちらこちらからお借りしました。



拍手[0回]

PR

Copyright © 薬草医ラルフ『龍執事のハテナすぎる角』 : All rights reserved

TemplateDesign by KARMA7

忍者ブログ [PR]