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薬草医ラルフ『龍執事のハテナすぎる角』

Medical Herbalist Ralph ≪ Dragon Butler's Jargon Antlers ≫ (←一応、韻を踏んでいます) 辰年生まれのおっさん生活はいつも何かが ” 深い ” です。日々の出来事を綴ったり、興味のあるものを調べたり、料理の話をしたり、時には手芸や薬草の話をしたり。そんなこんなのブログです。できればPCからの閲覧にご協力くださいませ(スマートフォンでは読みづらいはずです)。

つながるぬくもり。~ 伝承護兵とキッチンツール

お友達と小学生時代の給食の話をしていて、この話題が出ました。




うどんお玉(・ω・)


思わず『懐かしいよね~』と叫んでしまいました。

私の小学校では、当時、焼きそばが『汁食缶/しるしょっかん』に入っていました。『バケツ』と呼んでいた学校もあると思います。この焼きそばをよそうのに、この『うどんお玉』を使っていたんです。

焼きそばをうどんお玉でよそうこと自体、間違っています。
 
給食センターから運ばれてくるため、麺同士がくっついてダマになってしまっていたんです。それをうどんお玉のフォーク部ですくうわけですが、そんな塊にフォーク部がすーっと入るはずもありません。

仕方ないので、フォーク部を焼きそばに突き刺し、” アイスクリームのような固体 ” から一部を削り取るような方法でよそっていました。 おかげで麺はブッチブチに切れて、その断面がとても気持ち悪かったのを覚えています。


ということで、今回は『ちょっとほしいなぁ』と思ったキッチン・グッズや食器などを書き綴ってみたいと思います。



       ◆◆◆◆◆◆



【1】Molinillo /モリニーリ゚ョ

メキシコのココア専用泡立て器です。



模様が南米チックですよね。アンデス、アステカっぽいデザインです。

手で火を起こすような感じで泡立てます。めちゃめちゃ泡立っていますね。日本でいうところの『茶筅』と同じと考えていいでしょうか。

木製でこういう形だと、日本人は『洗いづらい』と言って使わなくなります。でも、こういう伝統道具を後世に残すことは、とても大事なことだと思います。

ぜひ未来の人に残してほしいです。


【2】Absinthe Spoon /アブサン・スプーン

ニガヨモギで香りづけをした酒『アブサン』をスタイリッシュに演出するためのスプーンです。


 
いろいろなデザインのスプーンがあるそうです。どれも凝ったデザインなので、このスプーンの収集家も大勢いることでしょう。

アブサン・スプーンの特徴は、スプーン部が平らなことと穴が開いていることです。使い方はグラスに橋渡しするように乗せ、” 角砂糖 ” を置きます。その角砂糖に、水または酒を注ぎます。

『水』の場合は角砂糖をすべて溶かします。アブサンは水と混じると白濁する性質があり、翡翠(ひすい)のような美しい色合いになります。

ポップだけど気品のある演出ではないかと思います。


  
『酒』の場合はちょっと染み込ませる程度です。そして火をつけます。仄暗い(ほのぐらい)部屋を青い炎が照らすムーディーな演出です。

恋の炎も燃えそうですね(笑)




ただし、火の扱いにはくれぐれも注意してください。


燃えている炎にアブサンを追加で注ぐと、火の玉となって飛び散る恐れがあります。火傷は恋だけにしてください。

※画像のアブサン・スプーンはスプーン部が曲面タイプです。


【3】Армуды/アルムドゥィ

アゼルバイジャンという国のお茶を飲むグラスです。ローマ字転記は『 Armudy 』です。アゼルバイジャン語では『 Armudu /アルムドゥ』です。



このグラスのことは、じつは私は中学生の時から知っていました。NHKテレビ・ロシア語会話で、このアルムドゥィの話が登場したからです。

飲み口は広く、中央部にある ” くびれ ” が特徴です。アゼルバイジャンの伝統食器だそうです。



飲み口が広いのは、熱いお茶を冷ますためです。中央部のくびれは、くびれより下のお茶を保温する(冷めにくくする)ためだそうです。

この話を聞いて、その当時の私はその合理性を妙に納得しました。

そして、このアルムドゥィは『女性』の形だそうです。そう言われると、くびれの下がふくよかなお尻に見えてきますね(笑)


【4】Ожау/オジャウ

タジキスタンやカザフスタンあたりで使われている木製の柄杓(ひしゃく)です。ローマ字転記は『 Ozhau 』です。たぶん『オジャウ』はカザフスタン語ではないかと思います(不確かでごめんなさい)。

 

球を2個くっつけたような面白い形をしています。このオジャウは『 Кумыс /クムィス:Kumys 』と呼ばれる『馬乳酒』を椀に注ぐ専用の柄杓です。

ちなみに、ロシア語では1単語で表現できる名称はなく『 Черпак для кумыса /チェルパク・ドゥリャ・クムィサ:Cherpak dlja Kumysa』と呼ばれています。直訳すると『クムィスのためのお玉』です。

デザインが2系統あります。上の画像のような『1部屋型』のものと、下の画像のような『貫通穴あり2部屋型』のものがあります。



どうしてこのような形になったかは調べがつきませんでした。たぶん、何かあるんだと思います。

素朴なデザインのものもありますが、装飾性に富んだ彫刻が施された芸術的なものも多いです。

  

馬乳酒のやさしい乳白色と、柄杓のやさしい曲線が見事にマッチしていると思います。



       ◆◆◆◆◆◆



気になったものはもっとあるのですが、今回は4種類だけにしました。

その土地ならではのキッチンツールや食器は、その土地のニーズに合わせて先人たちが改良に改良を重ねたものだと思います。その努力の結晶が、私は好きです。キラキラ輝いて見えます。

もしかしたら、さらに現代のニーズに合わせてしまうことで、今までの伝統が消えてしまうかもしれません。たとえ洗いにくくても、汎用性に乏しくても、後世に伝えていってほしいと思います。

いろいろなキッチンツールを見ると、本当に欲しくなります(笑)



※今回の画像はインターネットのあちらこちらからお借りしました。



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